パチンコの確率に関するよくある誤解
確率のことを考える時に、
忘れてはいけないポイントがあります。
確率というのは、ある現象が起こる割合を表すものです。
そして、確率というのはもともとある原因を基にして、
未来に起こる結果を予測するための指標です。
既に起こったことの確率を割り出したところで、なんの意味もありません。
よくある話で、貴方がこの世界に生まれてくる確率とか、貴方のパートナーと出会った確率とか、
これって、まともに計算しようとすると、天文学的な数字になってしまいます。
言ってみれば、ありえない確率で起こった現象です。
しかし、起こってしまったことは事実なわけで、疑いようもないのです。
仮に、6面のさいころを振ったとします。
5回連続さいころの目の1を引き当てる確率は1/7776(約0.01%)です。
一方、1、4、5、1、2の順番で引き当てる確率も1/7776なのです。
つまり、5回さいころを振った時に7776通りのパターンがあるということです。
5回さいころを振れば、いずれかのパターンが出現するうえに、
どの結果だったとしても1/7776の確率で出現することに変わりないのです。
結果が出た後で、ほとんど起こり得ない確率だと言うのは意味がないというのが
おわかりいただけると思います。
パチンコの例に戻してみると、
突入率50%で10回連続ハズレを引く確率というのは1/1024(約0.1%)です。
これもあり得ないと思いたくなるような展開ですが、
先の例でも話した通り1024通りの1つにすぎないのです。
くどいようですが、
10回連続ハズレを引くのはよくあることだと言いたいのではなく、
これから10回連続でハズレを引く確率と、
10回連続でハズレを引いたけど、後で計算してみたらこんな確率だったというのは、
意味が異なってくるということです。
10回連続でハズレを引いた場合、
1回でも良いから当たりを引かなければ引き下がれないという人も多いと思います。
10回もハズレを引いたのなら、次こそ当たりだろうと思うのではないですか?
実際、11回連続で外れる確率というのは1/2048(約0.05%)です。
これを見ると、1/1024ならともかく1/2048は無いだろうと思うかもしれません。
しかし、おわかりだと思いますが、10回連続ハズレから11回連続ハズレになるかどうかは、
それまでと同様の1/2です。全体から見た時の分母はネズミ算式に増えていくけれど、
1回1回はどこまでいっても1/2なのです。
これでドツボにハマってしまうというのはよくあることですよね。