パチンコで当たりやすい回転数というのはあるのか?
パチンコやパチスロで当たり易い回転数というのは確かにあります。
パチンコで言えば、確率変動が潜伏している状態。
パチスロで言えば、機種によってのチャンスゾーンなどがあります。
ただここでお話ししたいのは、そう言った特別な状態ではなくて、
通常の状態で当たり易い回転数があるのか?ということで、
いわゆる『オカルト』の真偽についてです。
この台は101〜200回転が狙い目とか、
激熱演出がきた後は何回転様子を見たほうがいい、とか。
ネット掲示板や攻略情報誌などでも見かけることがありますよね。
そういった類のものについての話です。
毎回、独立抽選のパチンコで当たり易い回転数というのは存在しないはずです。
それにもかかわらず、こういった情報を信じている人がいて、
「毎回ではないけれど、確かにその条件で当たり易くなっているような気がする」
と、感じている人も多いのではないでしょうか?
ということで、この秘密について考えてみました。
結論から言うと、残念ながら当たり易い回転数というのは錯覚です。
例えば、1/400の台で、101回転〜200回転が当たり易いという情報をもとに、
その部分だけ回したとします。
この間にあたる確率は、100回転以内に当たる確率と同様、22.1%です。
5回に1回以上当たるということですね。
101回転〜200回転を打つということを続けて行ったときに、
その回転数で当たることは間違いありません。
そして、それほど厳しい確率でもありません。
たまたま最初の試行で当たると、
「これは使えるネタかもしれない」と勘違いしてしまう可能性は大いにあります。
次に、特定演出の後に当たり易いと感じる理由です。
人間は理由付けをしたくなる生き物で、
何かが起こった時に本来はまったく関連していないものを
無理やり結びつけてしまう傾向にあります。
たとえば、地震が起こったときに、そう言えば地震が起こる前に
カエルがうるさかったとか、空の色がおかしかったとか。
それらは、もしかしたら何かしらの関連があるのかもしれません。
しかし、カエルがうるさかったり、空の色がおかしくても、
地震がくるとは限りません。そして、何も起きなかったときは、
その事象を見逃されるのです。
パチンコに話を戻すと、
『激熱演出』というのは、『何でもない演出』と比べて印象に残ります。
印象に残るため、何かがあった時の基準になるのです。
上図の様に、『激熱演出』で外した直後に大当たりした場合、
大当たりした時に初めて過去の事象を思い返すのです。
もちろん、実際は大ハマリすることも多いので、
人によって印象に残るパターンは変わるかもしれないですが、
結果が出た後に過去の事象を思い返して、関連付けてしまうということです。
そして、それらが記憶の片隅に残っていて、
次の状態を予見するという『オカルト』が生まれるのです。
自分で体験したものだけではなくて、他の人の経験を聞くことによっても、
潜在意識の中に積み重なっていき、そういうものだと思い込んでしまいます。
トイレや飲み物を買いに行ったときに連チャン終了が多いと感じてしまうというのも
同じような理由ですね。