もっと×2パチンコの確率に関するよくある誤解
確率を誤解している人にとって、
ハマりと連チャンというのは特殊な状態だと考えている人が多いです。
というのは、およそ確率分母くらいの回転数で当たるのが普通で、
あまりにも早すぎたり、あまりにも遅すぎたりするのは異常に感じるということです。
実際のところどうなのでしょうか?
この図は大当たり確率1/100の台において、
特定回転数における大当たりの確率をグラフにしたものです。
一番当たり易い回転数はどこなのかと言われたら、一目瞭然です。
1回転目が一番当たり易い回転数なのです。
なぜこのような結果になるのかと言うと、
2回転目に当たるというのは、1回転目に当たらない且つ、2回目に当たるという意味だからです。
100回転目に当たる確率は0.37%で、
これは99回までに当たらない確率36.97%且つ、次の1回転目で当たる1.0%を合算した数字です。
次に、確率1/2(50%)を10回試行するという場面で考えてみます。
パチンコで言えば、突入率50%の確変に10回中何回入ったかという話です。
当たりとハズレのパターンは全部で1024通り。
内、一度も当たらない場合と、全部当たる場合が1通りずつあります。
そして、当たりが5回、外れが5回のパターンというのが、
この場合の平均であり、当然一番多い数というわけです。
ただ、よく見てもらえばわかるとおり、当たり5回というのは全体の25%に満たないのです。
試行回数を増やしたり、確率を厳しくしていくと、
中央の値が確率通りぴったりというのはかなり難しくなってきます。
よく体感○○%という言葉が出てきますが、
個人の少ない試行回数の感覚で正確な確率を出すというのは、
簡単なことではないというのがわかると思います。
一方、試行回数を増やしていった時に、
中央値に近づいていくというのを確率が収束に向かうと言います。
これはけっして中央値になるわけではなくて、
近づいていくというのがポイントです。
先の50%の例でいくと、試行10回の場合の中央値は25%弱でしたが、
試行10,000回として、それを10個分に圧縮します。
そうすると1個あたりの幅は1,000回になります。
この1,000回の幅に入る値は25%よりもかなり高くなります。
こうして試行回数を増やして圧縮することで、
中央値の割合が100%に近づいていくという考え方が確率の収束です。